やまねえの東北応援日記

横浜からいわきに移住して、思ったことをつれづれ書いていきます  (このブログは個人の責任で発信しています。所属団体や紹介団体の意見ではありませんのでご了承ください)

「ストーリーテリング」という魔術~未来会議2016 vol.1 inいわき

4月23日(土)いわきの生涯学習プラザで「未来会議2016 vol.1」が開催されました。

未来会議って何?ってことは、こちらのHP

miraikaigi.org

Facebookページ「未来会議」を参考にしていただくことにして、このブログでは私がこの「未来会議2016 vol.1」に参加し「ストーリーテリング」というワークショップで体感したことを、記憶が新しいうちに書き留めておこうと思います。

 

手法は後述しますが、このワークショップでは自分が何を大切に思っているか、普段何に気をかけているかということがあぶりだされます。

私の場合それは、

・発信

・人づくり

福島県とそれ以外の地域とのギャップ

・家族

でした。

もちろん薄々と感じてはいましたが、ワークショップを通してこうもドンピシャにそれらがあぶりだされるとは本当に驚いたし、これから福島で3年間働いていくにあたり、これらを軸にしていくべきなんだろうなと肝に銘じることが出来、個人的にはタイミングもドンピシャで有難く、恵まれた機会だと感じています。

 

***

「ストーリーテリング」とは自分を語ること。今回のワークショップでは、参加者がランダムな4~5人のグループになり、一人7分で東日本大震災から5年間の自分のストーリーを語り、そのストーリーを聞いた他のメンバーたちがそのストーリーの中でどの部分が響いたのか、キーワードを紙に書きだし、約13分の時間で発表し合います。これを1セットとして、グループのメンバー分繰り返します。

ここで得られることは、

・自分のストーリーを語ることで、自分の中の今までの思いに気付いたり、整理できたりする

・他人のストーリーを聞くことで、思いや当時の出来事を共有できる

ここまでは体験しなくても想像できることだと思います。

タイトルを「魔術」としたのは、ここから起こることがすごいからです。

・他人から自分の話に対する思いを聞くことで、自分の話をどのように聴いてもらえたのか、自分がどのように映ったのか知ることが出来る

だけでなく、

・他人の話を聞いて、自分に響いた部分(紙に書きだしたもの)を並べてみると、それはそのまま自分の思い、関心があぶりだされている

という仕組みになっているのです!

これには本当に驚きました。

前述しましたが、もちろん自分が大切に思うことは何かということは薄々感じてはいます。でもここまでしっかりと突きつけられると、あぁそうかぁと納得せざるを得ません。ちなみに、それは(繰り返しになりますが)

・発信

・人づくり

福島県とそれ以外の地域とのギャップ

・家族

です。

 

特に今回自分で驚いたのは、私はこんなにも「家族」のことを大事に思っていたのかということでした。

グループメンバーの一人が、震災当時福島から旦那さんの実家である新潟に避難するとき、自分の両親に「自分たちは福島に留まるけど、あなたは安全なところに逃げてほしい」と言われ、とても仲のいい家族だったので両親を置いていくことに非常に悩み苦しみながら避難したということを話してくれました。(当時は、福島に残す=そこで死ぬというくらいの選択だったのだと思います)

その部分が非常に響いたと彼女に伝えるとき、私は思わず感情移入して泣いてしまったのです。私も非常に家族仲が良いので、もし自分たちが同じ状況に置かれたら、多分ウチの両親も私と妹に同じようなことを言うんじゃないかって、その時自分はどうするのだろうって…瞬時にいろいろ思いが高ぶっちゃったんだと思います。

 

それから、もう一つは「福島県とそれ以外の地域とのギャップ」についてを、ずっと気にかけていることを再認識したこと。

横浜生まれ横浜育ちの私は、今は福島県いわき市で働いていますが、将来横浜に戻ることになるだろうし、実際ちょいちょい戻っています。その時に感じるギャップや、福島で感じてること、起こってることを、やはりきちんと伝えていかなくてはと強く思っているのです。

でもまだインプットが足りない、アウトプットするスキルが足りない。

ここは本当に頑張らないといけないところだなぁと肝に銘じたところです。

 

「ストーリーテリング」というワークショップで私が個人的に体験したことを、とにかく書いてみました。備忘録です。

4月に環境(仕事、住まい、コミュニティ)が大きく変わった私が、このタイミングでこのWSを体験できたことは、本当に有難く、ちょっと奇跡的な感じすらしてしまっています。

この機会をくれた、未来会議のみなさん、ファシリテーターの田坂逸朗さん、一緒に参加してくださったみなさんに心からお礼をしたいとともに、これからも一緒にいろいろ作り上げていきたいです。

ありがとうございます&これからもよろしくお願いします!